秋の養生法はまさに乾燥との戦い。脾を健やかにし、肝臓を補い、肺を潤すことがその基本となる。
では、乾燥退治に役立ち、肺を潤してくれるお粥をご紹介しておく。
▲胡麻棗粥
胡麻50g、棗40g、もち米50g、氷砂糖50g。
胡麻、棗、もち米は別々に水洗いする。土鍋に胡麻と棗と適量の水を入れ、20分ほど煮てから、もち米と氷砂糖を加え、さらに30分ほど煮れば出来上がり。
▲胡麻百合根粥
胡麻50g、百合根40g、玄米50g。
土鍋に胡麻と玄米と適量の水をいれ、30分ほど煮てから百合根を加え、さらに10分ほど煮ると出来上がり。
▲胡麻落花生粥
胡麻50g、落花生40g、玄米50g、蜂蜜10g。
土鍋に水洗いした胡麻と落花生と適量の水を入れて煮る。落花生が煮えたら玄米を加え、20分ほど煮るとお粥になる。食べる時は蜂蜜をお好みで入れ混ぜる。
▲胡麻落花生レバーサンザシ粥
胡麻50g、落花生50g、豚のレバー40g、サンザシ40g、玄米50g。材料はよく水洗いしておく。
土鍋に胡麻と落花生と適当の水を入れ、1時間ほど煮る。落花生が煮上がったら玄米を入れさらに30分煮たあと、レバーとサンザシを加え、10分ほど煮れば出来上がり。
▲サンザシ棗蓮のみ粥
サンザシ50g、棗30g、蓮のみ30g、玄米50g.
土鍋にサンザシ、棗、蓮のみ、適量の水をいれて煮る。蓮のみが煮えたら、玄米を加え、お粥を作る。
胡麻
栄養価が高く、脂肪と蛋白質に富、脂肪は50%もあり、その殆どが不飽和脂肪酸である。その他、カルシューム、リン、鉄などミネラル類を豊富に含み、ビタミンB1、B2、Eも含む。
胡麻を常食すると、末梢の血行がよくなるので冷え性によく、毛髪に栄養が行き渡り、髪の艶がよくなり、白髪予防にもなる。さらに若い女性の貧血、いらいらにも有効なのである。
中国の漢方では、胡麻は仙人の食べるもの、また不老長寿の万能薬と言われてきた。
血液を浄化し、コレステロールを下げる働きがあるので、動脈硬化の予防にも有効とされている。肺を潤し、腎臓や肝臓の強化に役立ち、ひいては肌を若返らせるとも言われる。痩せて体力がなく、冷え、のぼせがあり、頭痛、めまいがある人にもお勧めの食品だといえる。
CRIより2001年11月1日