干ばつに耐え、飼料や編製品の材料にもなり、開花期の長い、内蒙古と寧夏の砂漠地帯に生い茂っている植物が来年から堂々と「北京に進出」し、北京の5万ムー(1ムーは6.667アール)の荒い地を全部カバーすることになる。
北京は華北地区の風による災害と砂漠化のひどい地域で、砂漠化した土地は郊外区の11の県の129の郷(鎮)に及び、その面積は北京の総面積の14.4%に及ぶものである。
今回の砂漠植物の導入のために、北京は400万元を投下した。具体的な実施にあたっては、簡単に砂地に植物を植えることではなく、経済効果、環境保護の事業とリンクさせることになっている。選ばれた植物のいずれもが干ばつに耐え、砂地に活着することができ、複数の重層的根系が水平に伸び、夏季の70℃を超える砂漠地帯の環境下でも正常に成長することができ、中国西北地区の砂漠の荒野、荒涼な地域、乾燥した草原地帯ですでに砂丘を定着させる成果を収めている。林業部門の専門家が内蒙古と寧夏における砂漠対策の実施状況を視察してからこれらの樹種を選ぶことに決めたのである。砂地での生命力の強いこれらの多年生潅木を活着させることによって、北京の砂あらしの発生源を逐次に無くし、砂ぼこりが空を覆うような気象状況を緩和するうえで重要な役割を果たしていくことになろう。
「チャイナネット」2001/12/21