四川、重慶、西蔵(チベット)、雲南、貴州、広西チワン族自治区の西南部6省(自治区、直轄市)の責任者はこのほど、「中国西南6省(自治区、直轄市)による西部大開発シンポジウム」を開催、既に長年に渡って展開されている地域的な経済協力を基礎に、経済、社会発展分野で更に幅広い協力関係を築き、手を携えて西部大開発を推進し、西南地区の大発展を促進するという共通認識に達した。
西南地区はそれぞれ、「①長所を活かして短所からの影響を回避する、②様々な形式による、③相互に利益ある、④共同発展」という原則を元に協力を展開していく。この協力の重点は以下の3項目に置かれる
1. インフラ建設の加速を共に促進する。主に東と西を結ぶ主要輸送道路を建設し、西南地区内の輸送ネットワークを改善し、西南地区と東南アジアを結ぶ国際的な主要道路を建設する。また西南地区の通信幹線、支線および情報ネットワーク建設を加速し、「西電東送(西部の電気を東へと輸送)」ための西南部のエネルギー基地を共同で建設する。
2. 生態環境保護および建設を共同で強化し、区域的な災害防止に努め、天然林の保護を確実にし、休耕後の造林を始め、その他の生態建設プロジェクトを実行する。
3. 共同で産業構造の調整および改善を行ない、各地域の特色ある農業を発展させ、良質な資源を開発し、優れた産業を建設し、大西南観光圏を築く。
「人民日報海外版」 2000年5月29日 1面
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