北京市の劉淇市長は首都緑化委員会の第21回全体会議で、「緑化・美化、防砂・治砂」を「オリンピックを迎えるための第一プロジェクト」と称した。北京市林業局筋によると、今年は北京で2本目の緑化隔離地帯の建設が企画されるほか、北京市、天津市、内蒙古自治区、山西省および河北省などの省・直轄市・自治区に所属する75の県も造林や、かつて樹林を開墾して造成した耕地に再び植林・植草するプロジェクトを大規模実施する予定である。それによって、北京周辺各省の75県が北京と協力して砂防対策に取り組む局面も今年全面的に展開されることになる。
北京は当面砂地や荒地、栗石からなる河原が20万ムー(1ムーは約6.667アール)もあり、砂漠化が進行中の土地164万ムーも早急に対策をとらなければならない。今年北京市政府は2本目の緑化隔離地帯の企画を実施するとともにそれを完了し、市街区の周辺地域と遠い郊外の衛星都市の間で市街区を取り囲む緑の生態系回廊を300〜500平方㌔建設することを考えている。また北京の砂あらしに対する抜本的対策として、国家林業局は北京周辺防砂・治砂プロジェクトを実施しはじめ、2002〜2006年の間に北京および周辺の省・自治区の75県の域内で、地元に適した樹種を選び、砂防林ベルトを大規模に建設する。
河北省は今後10年間に、北京・天津の砂あらしの源に対するプロジェクトに引き続き225億元を投入し、そのうち中央政府が174億元を投入する。このプロジェクトには、かつて樹林を開墾して造成した耕地に再び植林・植草をおこなうことや、荒れはてた山間地帯で造林し、草地、河川流域における小規模な対策措置などが含まれている。
「チャイナネット」2002/02/15