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大青山の主峰九峰に登る
ウラドを離れ、ウラ山の南のふもとに沿って東へ約150キロ行くと、陰山から流れるホンドロン河のほとりに出る。河を渡って、包頭市を抜け、大青山のふもとにあるトゥムド右旗を訪れた。

 大青山の主峰、九峰山のふもとに野生の動植物の豊富な自然保護区があると聞いて、標高2337.8メートルの九峰山に挑戦した。昼食後、ジープに乗ってトゥムド右旗を出発した。車は山を登ったり、渓谷を走ったり、夕暮れになってやっと九峰山を管轄する公山湾郷に着いた。そこから10キロ離れた九峰山を眺めると、途中の荒れ果てた山と違って、生い茂る植物に覆われ、生気が満ちている。

 翌朝六時、夜がまだ明けないうちに九峰山に向かって車を走らせた。三十分後、大塔という村に着いた。わたしたちは、ガイドの孫さんに案内され、谷間に沿って九峰山に登り始めた。谷間を三キロほど歩くと、平坦な道は行き泊まりになった。その先は煙筒壕という頂上に通じる谷である。「ここを登ると九峰ですか」と聞くと、孫さんは「上に登ったらすぐですよ」と言いながら、不思議なほほ笑みを浮かべた。煙筒壕は千メートルほど続くが、わき水の集まった渓流が流れ、両岸には白カバが生い茂っている。たまに、キジが一羽そばをかすめる。岸辺に、腐った野生のゴーラルの死がいがあった。ここの野生動物は自然に生き、自然に死んでゆく。登れば登るほど山は険しくなり、林も深くなっていく。わたしたちは両手両足を動かし、難儀しながら進んだ。やっと煙筒壕の終わりに近づいたかと思うと、高さ30メートルほどの絶壁が行く手を遮った。荷物をぎゅっと体に締め付け、ロッククライミングのように一歩一歩登りつづけた。3メートルほど登ったところで気が緩み、ぐらついていた石をつかんで、滑り落ちてしまった。幸いなことに、まだ低い所だったから、服を汚しただけで済んだ。九時四十分、やっと煙筒壕を踏破した。わたしは眼前の峰々を指して、「どれが九峰山ですか」。「この山の向こうにあります。ここからは見えません」と孫さん。わたしはがっかりして、煙筒壕を登る前に彼の漏らした不思議なほほ笑みを思い出した。ここまで来ると、やめるわけにはいかないので、「あとどのくらいのぼらなければなりませんか」と聞いた。「三時間ぐらいですかな」「じゃ、行きましょう」。五分後、わたしたちは九峰山に向かって登っていった。

 11時半にやっと頂上に着いた。頂上には約3.5メートルの測量に使う三脚が立っている。「九峰山に登った人みんなわたしが案内しました。あなたは二番目です。最初に登ったのは、この三脚を据え付けた人たち――」と孫さんは言う。九峰山に立って周りを眺めると、南はオルドル平原、霧を透かしてかすかに見える黄河は白い帯のように、西南の空から東南へ舞い降りるよう。東、西と南側は大青山の山並みが続く。九峰山の周りには植物が繁茂しているが、遠くの山々はほとんど緑がない。四十年近くの間、毎年干ばつに見舞われ、その上樹木が乱伐された結果、大青山ははげ山になってしまったのだ。ここ数年来、この問題は人々の注意を引き、九峰山は内蒙古自治区の自然保護区となった。九峰の緑が回りに広がって、大青山が本当の大青山になる日が待たれる。

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