中文 English Français Deutsch Русский язык Español عربي Esperanto 한국어 BIG5
政  治
経  済
社  会
文  化
観  光
論  評
スポーツ
中日両国
生態環境
貧困撲滅
フォト·チャイナ
国務院新聞弁
公室記者会見
HOME
DATE:
このページを印刷
メールで送る
中国四大避暑地の一つ:莫乾山
莫乾山は浙江省の杭嘉湖平原の徳清県の域内に位置し、美しく豊かな上海、寧波、杭州のゴールデン・トライアングルの中心にある。南東は杭州から60キロメートル、北東は上海から200キロメートル、蘇州からは145キロメートル、無錫からは180キロメートル離れたところにある。中国古代の春秋時代の後期、呉の王が莫邪、干将を派遣してここでこの世で匹敵するもののない一対の剣を鋳造させたのでこの名がつけられた。国家レベルの名勝で、江蘇省・浙江省・上海に最も近いところにある著名な山であり、上海経済区の唯一の避暑地でもある。莫乾山は泰山、岱山のように雄大ではなく、黄山のような新奇さはないが、長江以南の山水独特の魅力を持っている。竹、雲、泉の「三つの見所」と清らかさ、静けさ、涼しさ、奥深さの「四つのすばらしさ」で内外に知られている。廬山、鶏公山、北戴河とともに、「中国の四大避暑地」と称され、「さわやかな世界」とたたえられている。

莫乾山は起伏する山々が続き、景色が美しい。景観区の総面積は43平方キロメートルに達し、平均標高は500メートル、静養やレジャーにとって最適の地である。「長江以南の第一の山」とも呼ばれる莫乾山は竹、雲、泉という「三つの見所」と清らかさ、静けさ、涼しさという「四つのすばらしさ」で有名になった。緑の海のような修竹、澄みきった山の泉がところどころに散在している。風格がそれぞれ異なる別荘、あずまやと有名な古跡が美しい自然の景観を構成し、わが国の山間部の景勝地の中で独特な地位を占めている。

莫乾山には数多くの名所があり、きれいな蘆花燈蕩公園、静寂で落ち着いた雰囲気の武陵村、深い感銘を与える剣池の滝、史料にも記載されている白雲山館、雄大さを誇る怪石角、野生動物の出没する塔山公園、および天池寺の跡、莫乾湖、旭光台、名家の書を刻した碑林・滴翠潭など百カ所以上もある。人々は遊びにふけって帰るのを忘れるようになる。

莫乾山は一面の修竹が青々と生い茂り、それが延々と続いている。国内ではまれに見る竹の海の景観を構成している。山の中では清らかな泉の水があふれ、それが合流して渓流となり、非常に美しい。山の中の雲霧、時の移り変わりによって、変化がはなはだしい。時には赤い雲が遠い山をくくる帯のようになり、時には雲が飛んできて、部屋いっぱいに立ちこめ、それを飲み込むむことも、枕とすることもできるような感じである。時には浮き雲になって風に乗って通り抜け、まるで平地の絹織物のようで、更には雄大な気迫にみちた雲海の奇観のようで、非常に壮観である。

更に不思議に思われるのはやはり竹海の中に点在している美しい別荘である。ヨーロッパ、アメリカ、日本、ロシアなどの10余りの国のさまざまな建築様式の住宅の複製品が200軒もある。莫乾山はそのために「世界建築博物館」とたたえられるようになっている。莫乾山上の別荘はゴシック式建築物のあれば、バシリカ式の建築物もある。バロックあるいはロココ風のものあれば、折衷主義のものもある。北ヨーロッパ風の傾斜した屋根をもつものもあれば、南ヨーロッパの緩やかな斜面の屋根のものもある。重々しいものも、小さくて精巧なものもあれば、大きく広がったものも、雄壮なものもある。優雅なものもあれば、安定感のあるものもある。別荘は周囲の環境と調和がとれている。山の地勢に沿って展開し、高低はまちまちだが秩序がある。山と向かい合っているものも、谷川を隔てているものもある。隣り同士のものもあれば、上下にあるものもある。山の頂上にそびえ立てば、はるか彼方を見渡すことができ、日の出や日没を見ることができ、季節と時の移り変わりの変化を見ることができる。渓流や泉のほとりに位置するものもある。水かさが増したりし、減ったりし、湧き出る泉と流れ落ちる滝を目にすることもできる。あるものは修竹の花の中に点在している。竹や花を観賞し、鳥やセミの鳴き声を聞く。ここに来ると、まるで外国にいるような感じがする。これは情趣に富むハイレベルの美の境地である。ここの別荘に豊かな歴史文化の中味がある。

莫乾山の各季節の見所を観賞する

莫乾山は春と秋が長くて、夏が短いという気候上の強みがある。春季(杭州、上海ではわずか75.7日間)は82日間、夏季は59日間(杭州、上海では98日間続く)、秋は68日間(杭州、上海ではわずか60.6日間)である。春季は暖かい風がひとしきり吹き、変幻きわまりない雲霧に包まれる。竹の子が芽を出し、山では花が美を競うように咲き誇り、朝霧の中で完璧な「山の住まい」の画面が形成されている。まるでこの世の仙境であり、心や目を楽しませてくれる。秋になると、空が澄みわたり、緑が山一面を覆うようになる。収穫の季節には香りが漂っている。もみじが山を飾っている。この季節は高い所に登って遠くを見渡す最もよい時である。冬になると北風が吹き、雪が舞い、白銀の世界となった莫乾山はさらにその純潔さ、清純さを見せるようになる。この時山に登って、雪を踏んで梅を探し求めるか、あるいは暖炉を囲んで茶を賞味すればさぞかし詩の境地を満たすロマンチックな雰囲気に包まれるようになるに違いない。

莫乾山の春の景色は季節の移り変わりによって変わっていく。初めは香りが人々の胸にしみわたる。それから山一面の修竹が緑になる。ツツジの花が満開し、色とりどりである。まるで「人の世の四月芳菲を尽くし、山寺の桃花はじめて満開す」、「前の花まだ謝せずして後の花咲き誇り、満山七色で巧みに扮される」のようである。”。

春はまた莫乾山で雲を観賞する最もよい季節である。この季節の気候は、曇りか晴れかを判断しにくい。時には濃霧が満ち、時には太陽が顔を出す。時には山頂が黒い雲に覆われ、雷鳴と稲妻が交錯するが、山の中腹は日が照り、まぶしいほど美しい。山の上はよく濃霧に覆われる。濃霧の時には、周りの山々、別荘はいずれも霧の中に隠れてしまう。下の方を見渡すと、足もとに雲の海が沸き返るようになっており、激しく逆巻く波のようでもあり、その景色は非常に壮観である。

莫乾山の夏は特色に富んでいる。朝起きた時は春のような感じだが、夜眠る時は秋のような感じがする。昼間は扇子を使わなくでもよいのに、夜は掛け布団を欠すことができない。「6月は霜のおりる月のようだ」という感がある。青竹が山一面を覆い、清らかな泉の水が流れている。夏の日に山道を散策すると、泉の流れる音、滝の流れ落ちる音を耳にし、立ちこめた霧が、衣服の周りに漂っているのである。

莫乾山には滝、泉が多くて、天泉山だけでも百の清らかな泉がある。その中でも、剣池の滝と碧烏竜潭の二カ所の景観が最も壮観である。剣池の滝は上下3層から重なり、水は竹の山と深い谷の中を流れている。碧烏竜潭は水面が広く、その深さは推し測ることができない。雄大壮観で有名である。断崖を流れ落ちる滝を見上げると、水が急速度で落下してくるようで、まるで雨のように人々の顔にも飛び散り、暑気がすっかり消えてしまい、元気を倍増させる。

莫乾山の秋はそよ風が吹き、薄い雲がかかり、気温が適宜で、紅葉した枝が垂れ下がり、鳥のさえずりと花の香りで生気が満ちている。まるで「秋の中の春」のようである。秋は莫乾山での旅行と保養にとって最もよい季節である。天気のよい日であれば、塔山、中華山あるいは砲台山に登ると、数十里以内の景色がまるで山水画の絵巻物のようで、人々の心をなごませる。莫乾山の秋の景色は人々をうっとりさせるものがある。山の中では空気がフレッシュで、ほこりが少しもなく霧もかかっていない。遠いところや近いところの川が、青々しくて眼前に広がっている。山に照る夕日が空の半分を赤く染めている。しかし人々にそんなに高い空が目の前に広がっているような感じを与える。月がきれいで風が爽やかな夜が人々に与える楽しみは二言、三言で形容することができない。

厳冬の莫乾山については「全てが真っ白になり、景色や事物が変化に富んでいる。室内では松の木の枝や枯木でストーブを焚いて暖を取ることができる。室内は春のようで、別に耐えがたいことはない。西部の人たちは冬は山に入って猟をし、いつも大きな収穫がある。」という記載がある。確かに冬の莫乾山は非常に寒い。大雪の日は空いっぱいに美しい雪が舞い、別世界のようである。これは雪見やスケート、スキーなどのスポーツをする最もよい時である。

莫乾山は冬の景色が非常に美しい。莫乾山の冬の旅をPRしてはと多くの観光客が呼びかけている。今では、莫乾山は冬季に山道が閉ざされないだけではなく、ここ数年来ずっと観光シーズンになっている。毎年の旧正月の休暇の期間はいずれも超満員となるありさまである。莫乾山の冬季は156日間も続き、平均気温は1.4度である。観光スポットの各ホテルは暖を取る施設を用意している。莫乾山は全国でもよく知られた「安全な山」である。登山道は長年の建設を経て、今ではすでに誇れるもの一つになっている。雪が降るとき、庭園の管理部門は直ちに清掃をおこない、旅行の安全を確保している。

交通:

杭州―莫乾山:

杭州から莫乾山に至る直行バスがあり、道のりは82キロメートル、二時間ぐらいの距離である。そのうち武康から山頂までの武莫道路の長さは34キロメートルで、セメントあるいはアスファルトの路面は広々としていて、勾配は3.3%である。

杭州からユイ村まで(莫乾山の裏山の麓)のバスは、道のりが60キロメートル、歩行時間は約2時間。ユイ村から莫乾山頂まではユイ莫自動車路があるが、バスは通っていない。ユイ莫自動車道路の長さは6キロメートルで、勾配は武莫自動車道路よりいくらかきつく、カーブが多い。これは徒歩での登山に適したルートである。観光客は少し険しい、曲がりくねった道に沿って、登りながら、観光することができる。ユイ村からも先へ行き、天池を通って、あずまやを通り過ぎて、山頂の「さわやかな世界」に入るには、およそ1時間が必要である。

上海―莫乾山:

上海から汽車で杭州に着き、バスに乗り換えて莫乾山に直行することができる。

上海の旧北駅からバスで湖州を経て莫乾山に行く。道のりは239キロメートル、歩行時間は約4-5時間。

夏は上海から莫乾山までの直行バスがある。それぞれの旅行社、観光会社の莫乾山行き観光バスもある。

その他:

104国道、宣杭鉄道が山沿いに建設され、省道の喬司――莫乾山ルートは山頂まで直行することができる。

杭(杭州)寧(南京)高速道路がちょうどふもとを通っている。

それほかに、莫乾山管理局が大小さまざまな観光列車を用意し、ご要望に応じて利用することができる。山の上の交通も便利で、ホテル、観光スポットはいずれも車の通行ルートとつながっている。小さな道も整っており、各名所・別荘に至ることができる。

宿泊施設

別荘群には合計3600のベッド数がある。高、中、低クラスに分けられている。それぞれの消費レベルに応じて、レジャー、飲食、会議など一連の設備がそろっている。莫乾山ホテルはツースタークラスの外国人向けのホテルである。

飲食

莫乾山の竹の子シリーズ食品とワラビ、野生キンサイ、など山の幸が美味しいだけでなく、更に漢方薬の効能もある。名物料理としてはランの花と竹の子の炒めものなどがある。

レジャー

莫乾山にはテニスコート、プール、バスケット・コート、スケート場、映画館、ビデオホール、カラオケホール、ダンス・ホール、喫茶室などのレジャー施設がそろっている。

ショッピング

莫乾山は銘茶を豊富に産出する。「莫乾黄芽」が最も有名で、浙江省の銘茶に選ばれている。さまざまな竹を使った工芸品、例えば竹製のベッド、竹製の椅子、竹製の枕、竹製のうちわ、竹製のお碗、竹製のひさご、竹製の花瓶、竹製の花かごなどはいずれも精巧で、高級な工芸品といえる。干した竹の子、竹の子の豆、キヌガサタケなどのシリーズ食品は特色があり、親類、友人への贈り物にすることができる高級品であると言える。

スケジュール

1日観光

午前:蔭山街――蔭山洞穴(トンネル)――華庁――剣池

午後:旭光台――滴翠潭――武陵村――蘆花蕩

2日観光

1日目の午前:蔭山街――蔭山洞穴(トンネル)――華庁――剣池

午後:蔭山街――天橋――滝をながめる観瀑亭――清涼亭――天池寺遺跡

翌日(2日目)午前:日の出の前に旭光台に登り、日の出を見る。朝食後、蔭山街――中華山――塔山――怪石角――望月台――天人合一

午後:蔭山街――蘆花蕩――武陵村――滴翠潭

3日観光

前の方の日程は「2日観光」と同じ。

3日目は莫乾湖あるいは碧烏竜潭を遊覧することができる。

「チャイナネット」2001年9月12日

 

このページを印刷
メールで送る

関連ニュース

TOPへ

リンク
人民中国 | 北京週報 | 中国画報 | 中国刊行物 | 駐日本中国大使館 | 人民日報 | 中国国際放送局 | 新華ネット
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-88828000