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河南省の美しい山――鶏公山

河南省南部の信陽市から車で、国道１０７号線に沿って南へ３８キロメートルも行くと、内外に知られる著名な観光地鶏公山に着く。鶏公山は武勝関、平靖関、九里関の間に位置し、大別山の支系の1つである。西は桐柏山とつながり、南は武漢に１７４キロメートル、北は鄭州から３４０キロメートルのところにある。面積は２７平方㌔に達する。鶏公山の主峰の海抜は８１１メートルで、報暁峰の海抜は７４４.4メートル。鶏公山は昔から、我が国の南北の天然の境界と言われてきた。

鶏公山は中国の四大避暑地の1つで、今世紀初期に北戴河、廬山、莫乾山とともにその名が知られるようになった。真夏に人びとは死んでしまいそうな暑さを耐えるが、こんなすずしいところは仙人の世界ではないかという古代の詩句があり、これは涼しくてさわやかな鶏公山に対する生き生きとした描写である。鶏公山は山峰が連なり、渓谷と谷間があちこちにあり、険しい岩がそびえ立っている。山間部では夏季は涼しく、午前中は春のようであるが、午後は秋のようになり、夜は初冬と同じになる。わが国での著名な景勝地で、山の主峰がそびえ立ち、まるでオンドリのように、雲や霧に乗って、軽やかに舞い上がり、山では渓流が流れ、泉が湧き出て、うっそうたる林に覆われている。珍しい動物が走りまわり、さまざまな鳥が競い合うようにさえずっている。自然の美しい景色はまるで絵のようである。鶏公山の森林カバー率は97％以上に達する。域内の広々とした樹海の中では奇異な形の山峰や岩石が目につき、滝が流れ落ち泉の水が流れ、藤の枝と青い竹、深い谷や青々とした池など人を魅了するような自然の景観があり、一瞬のうちに千変万化する雲の海、神秘さにみちた仏光、多彩に輝く朝日と夕焼け、さらには水晶のような樹氷などが、人を陶酔させるような変化に富む自然の絵巻を構成しており、まさにこの世の仙人の世界のようである。

鶏公山はかねてから兵略家たちが必死になって奪い合った地であり、春秋時代以降、歴史に記載されている大小さまざまの戦争が60数回もあり、黄帝、蚩尤、孫武、伍子胥、岳飛、李自成・洪秀全など中国の歴史上著名な人物が、千軍万馬を率いてここですさまじい戦争の大スペクタクルを演じて見せた。そして多くの伝説物語とこのうえなく価値のある遺跡を残してくれている。

鶏公山自然保護区は北の亜熱帯から暖温帯へと移行するところに位置し、典型的なモンスーン気候と山間部気候の特徴を持つ。年間の平均気温は１５.2°C、最高気温は４０.9°C、最低気温は－２０°C、山頂部の年間平均気温は１２.0°C、７月の平均気温は２３.5°Cである。この地は天然の植物園で、植物が生い茂り、種類は非常に多い。１７００以上の植物があり、針葉樹、広葉樹、花、珍しい草が生い茂っている。山の上には漢方生薬と原料となる植物が６００種以上もあり、そのなかでも貴重なのはレイシ、九死還陽草、馬蹬草、何首烏七葉一枝花などがある。鶏公山は数多くの森林植物といろいろな珍しい鳥類、動物の生息・繁殖に適した天然の場所がある。野生の鳥類だけでも１７目、１０９種あり、野生動物はヒョウ、鹿、野生の羊、アカギツネ、ヤマネコ、ハクビシンなどがある。ヒョウ、オオジャコウネコ、オオサンショウウオなど国の重点保護動物が２９種ある。

鶏公山の石は奇異さ、美しさ、精巧さ、珍しさなどの特徴を持っている。報暁峰はそびえ立っており、首を長く伸して鳴いているオンドリのようである。駱駝峰、獅子峰、獅頭崖、狼牙山、将軍石、恋愛石、宝剣石などは迫真感があり、生き生きとしている。

鶏公山を遊覧するには2つのルートがある。一は登山桟道である。一つは曲がりくねった道路である。登山桟道は清の後期に築造され、全長は百キロメートルで、１２２１段からなる石段がある。曲がりくねった山道に沿って登ると、山奥に行けるだけではなく、多くの景観も観賞することができる。主な観光スポットとしては「青分楚豫、気圧嵩衡」という石刻、「甘泉」という二字の石刻、落落石、塁塁石、陡石崖、子口、大深溝、登山古桟道、霊化仙境、自然博物館、稀少動物観賞園、東溝滝群、波爾登亭などがある。

最もよい生態観光のルート：

1.大深溝―翠谷レジャー村―登山古道―報暁峰―霊化仙境―稀少動物観賞園―自然博物館―東溝滝群（2日間の観光の場合、清泉ホテルに宿泊）

2.大深溝―登山古道―報暁峰―霊化仙境―稀少動物観賞園―自然博物館（1日の観光の場合、昼間は清泉ホテルで一休みする）

電話：0376-6991359　6912030

アドレス：河南省信陽鶏公山自然保護区管理局

「チャイナネット」2001年9月20日