天涯海角(天の果て)は海南島の南端の三亜市の市街区の北西から26キロメートルぐらい離れた天涯鎮の馬嶺山の麓に位置し、銀色の砂浜のあちこちに岩石が散在している。「天涯」「海角」と「南天一柱」などの字がそびえ立つ大きな岩の上に刻まれている。
大昔は交通が不便であったので、中国の中央部から遠く離れた、人跡まれな未開の地であり、古代の帝王によって流罪に処せられた大臣が流された場所であった。流罪に処された人たちは苦難にみちた長旅をしてここにたどり着き、茫々たる大海原に面して、「天の果て、海の果て」に来たのがと嘆いた。
「天涯」と「海角」という2つの大きな石もそれぞれ由来のあるものである。言い伝えによると、熱愛中の恋人のカップルはそれぞれ世世代代敵同士であった二つの家族の子孫であったにもかかわらず、二人は永遠にいっしょにいることを誓ったが、同族の人たちの反対に遭って、どうしようもなくここでいっしょに海に身投げし、二つの大きな石に変わり、永遠に向かい合っていることになった。後世の人たちはその純粋な愛情をしのんで、「天涯」「海角」という字を刻んだ。それ以後恋愛中の男女はよく「天涯海角まで永遠についていくわ」という言葉で自分の心の内を打ち明けることになった。
この一帯には銀のような細い砂とヤシの木があちこちに散在しており、俗世間から遠く離れた、やすらぎの天国である「天涯海角」の美しいシーンを構成するようになった。そのため「潮退きて砂平らになり珍しき貝の美しきこと、帆揺れ波うねり瑠璃のごとく青々とする」という美しい詩句が残されている。
入場券:37元
ショッピング:
三亜市の商店街:特色のある工芸品、真珠の飾り物、貝殻、カシュー・ナッツ、特産のお酒
三亜市天涯海角ショッピングセンター:ヤシの実の彫刻、ヤシの絵、サンゴの盆景、チョウの羽根の絵、ウシの角の彫刻
特色のある軽食:
海口の塩漬けのはるさめ
リー族の特色ある食品:
竹筒のご飯、刺身、酢漬け白菜、もち米の餅、カボチャご飯、魚のお茶
アドバイス:
海南省の観光シーズンは毎年10月から翌年5月までである。旧正月は最も盛んで、オフ・シーズンは毎年の6月から9月までである。
観光客は現地の旅行社を通じて部屋を予約してもらうことができる。観光スケジュールはご自分で決めることができる。
海南省のホテルは客を招き寄せるために、しばしば特典を設けているので、宿泊する前に、まず料金や特典についておたずねください。
海南観光には水着を持参されることを忘れないでください。海水浴と日光浴の際、日焼けを防ぐこともお忘れなく。皮膚が焼けないように注意してください。
海口市、三亜市などの市街区から観光地に行くには、中型バスや三輪車を利用することができる。
海南省の祝祭日:
海南国際ヤシまつり:旧暦の3月3日 海口市、文昌市、通什市、三亜市のちょうちん祭り、国際竜船競技大会
レンギョウの花祭り:旧正月の海口 花木展覧会
旧暦の1名月15日 海口 花木交換会
秋祭り 立秋の日 ミャオ族居住区で月見踊りを楽しむ
リー族の「三月三」旧暦の3月3日 瓊中、東方、昌江、白沙などの県では竹ざおをまたいで跳ぶ踊り、かがり火の夕べなどのイベントがある。
「チャイナネット」2001年9月21日