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蘇州の古典庭園の美しさ(1)網師園
網師園は帯城橋通りの闊家巷11号に位置し、1963年に蘇州市の文化財保護指定を受けた。もとは南宋の淳煕年間の吏部の侍郎史正志が経営していた「万巻堂」の旧跡であり、堂の前はかつて庭園のひとつであって、「漁隠」と呼ばれた。後に、庭園は丁という人に属すことになり、だんだん荒れはててしまった。乾隆の頃に、光禄寺少卿の宋宗元が蘇州で隠居生活を送ることになり、万巻堂旧跡に庭園を築造して、網師という名を付けた。史正志の「漁隠」の意も兼ね、庭園の所在地の王思巷の発音にも近いから網師園と呼ぶようになった。瀋得潜という人に『網師園図記』という著書がある。乾隆23年(1758年)、彭啓豊という人が庭園に来て元宵節の宴会に参加したことがある。宋氏の没後、庭園はだんだんと荒れてしまった。乾隆末年に太倉の豪商瞿遠村に買い取られ、あずまや、台、竹林、林を増設して、網師園の旧観を半分変え、人々に「瞿園」または「蘧園」と呼ばれるようになった。銭大昕という人が『網師園記』という本を著われたことがある。同治の頃の初期に、庭園は江蘇の司法長官である李鴻裔のものとなった。蘇舜欽が建てた滄浪亭に近いこともあって自ら「蘇隣」と呼び、庭園を「蘇隣小築」と名づけた。光緒22年(1896年)、嫡子の李少眉が擷秀楼を増築した。光緒33年、吉林の将軍達桂が家族を連れて蘇州に来て、この庭園の泊まったことがあり、『網師園記』を書いてからその事に触れている。1917年、軍閥の張作霖が30万の銀貨でこの庭園を購入し、自分の師の張錫鑾に贈り、「逸園」と改名した。葉恭卓、張善資、張大千らもこの庭園を泊まったことがある。1940年、何亜農がこの園を買い取り、3年間を費やして全面的に修繕し、骨董品や書画も充実させた。1950年、何氏の子女はこの庭園を国に献納することにした。その後、修繕がおこなわれて1959年に一般公開された。

網師園は敷地面積が5400平方㍍で、東側は邸宅で、中央部は庭園の主要な部分であり、西側は内園である。完全な形で保存されている清代の庭園である。現存の主な建築物は「瞿園」の頃のものと見られる。邸宅の入り口から轎庁を通って大広間に入る。大広間には「万巻堂」という額が掲げられている。大広間の前のれんが造りの細い門楼は乾隆の頃の建築物であり、彫刻の精巧さは蘇州の古典庭園の中で、現存する門楼のトップとたたえられている。大広間の裏は「擷秀楼」であり、つまり女性用の広間である。広間の前の両側には花で作られた塀があり、桂樹が植えられており、すがすがしい香りが心地よい。往時はこの楼に登って西の方を眺めると天平山、霊岩山などの山山が視野に入ってくるので、それはちなんでこの名がつけられた。第三進の広間および裏の庭園、梯雲室はいずれも側門あるいは回廊によって中心部とつながり、主要な通路は轎庁の西側の小さい門であり、入り口の上の横木に乾隆の頃のレンガ造りの額「網師小築」が嵌められている。庭園の主要な部分は池を中心として、建築物が多い。南の小山にある叢桂軒、踏和館、琴室は宴会や琴の演奏を聞くところであり、北の五峰書斎、集虚斎、看松読画軒は絵を描いたり詩を詠んだりするところである。西側の内園は敷地面積660平方㍍足らずで、殿春屋の前にはシャクヤクが植えられており、竹、石、梅、芭蕉が窓の後に隠れ、まるで絵のようである。

網師園の建築物の配置は非常に合理である。上述の構造以外に、雲岡(黄山の築山)、濯纓水閣、月到風来亭、冷泉亭、竹外一枝軒、射鴨廊などがある。全般的に見れば、この庭園は建築物が精巧で、山水の間は趣に富み、花と草の香り、天然の美しさと人文の美しさを一体に融合させている。庭園は大きくはないが、小さいと感じることはない。銭大昕の『網師園記』には「この庭園の面積は数ムーしかないが、曲がりくねっていて、果てしないように感じる。隣に住んでいても、山や水に隔てられて互いに邪魔しあうことはない」と書いてある。陳従周という人は「この庭園は蘇州の庭園の中で最もすばらしいものであり、全国の庭園の中でも上等の部類に入ると言え、それより大きな庭園にも劣ることのないモデルであると言える」と述べている。1981年アメリカのニューヨーク・メトロポリタン芸術博物館内に造られた中国庭園の「明軒」は網師園の「殿春」園をモデルとしたものである。

「チャイナネット」2001年9月25日

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