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雲南省の旅・燕子洞を探勝する
今年の春、あるうららかな日に、雲南省の建水県から30キロほど離れたところにあるツバメが巣をつくる洞窟を探勝した。連なる山々を懐にした峡谷にツバメの群れは集まり、洞内に巣をつくっていた。まさにツバメの巣の宝庫だ。清の乾隆年間にすでに発見され、1987年春に整備されて観光客に一般公開されるようになった。内外の専門家は、この洞窟はアジア最大の鍾乳洞だと言う。

洞窟の総面積は5万平方メートルを超え、奥行きは約4000数メートル、実に壮観だ。瀘江川が洞内を流れていく。水はどこまでも青く透き通り、清涼感溢れる。木製や石の椅子がそこかしこに並んでいた。商店、飲食店、喫茶店、それに栄養価の高い美味なツバメの巣のおかゆを味わうこともできる。

洞窟は一部では水のないところもある。明暗や高さも異なる。水のないところでは洞窟は広く、地勢に沿って形成されている。天然の殿堂、石刻、碑刻、両側が反り立った長廊。ここはツバメの集うところ。まさに奇観。水のあるところでは、豊かな鍾乳洞の景観が有名だ。壁は険しく、鍾乳が低く垂れ眩くて美しい。獣や竹の子、氷山、水晶の宮殿と、景勝は変化に富み、迫真力があって眼を奪われてしまう。ここにいると、心がのびやかになり、すがすがしさを感じて仙人境にでも入ったように感じる。

水に溢れる洞窟内で遊覧船に乗り、また小船を漕ぎながら景色を眺めれば格別の趣がある。赤や黄、オレンジ、青、緑、そして紫のライトに照らされて幽玄の世界が眼前に展開する。

「人来往如梭観其仙境回味無窮、燕奔波似箭築之天堂吐精不息(人の往来は杼の如し、その仙境を見て思いは無限であり、燕の奔走は矢のようで、天国を築くため精を出し休まず)」と書かれた対聯がツバメの洞窟の特徴をよく表している。白い雲が浮かぶ青空にツバメの群れが見える。自由自在に高く大きな洞窟を出入りし、巣を作るのに忙しく、鳴き声も絶えない。もっとも驚嘆させられるのは、秋に行われるツバメの巣の採集だ。洞窟の入り口、高さ5、60メートルもある険しい岩壁に形の異なる穴がいっぱいある。こんな険しいところをよじ登るのは、屋根や壁を飛ぶように伝わっていく能力のある猿や猫でさえ難しいが、人間が奇跡を成し遂げた。毎年秋になると、若い農民たちが祖先から伝わる技なのか、厳しい訓練をして得た手腕なのか、何の道具も使わず自由に岩壁を登ってツバメの巣をたくさん採集する。作業を見守る人たちは恐れおののくほど心配するが、その技に感嘆してやまない。若者たちは落ち着き恐れず、巣を取ったところに様々な色の札を架けていく。札には「神明保佑(神のご加護を)」「福如東海(福は東の海の如し)」「阿弥陀仏」など福を祈る意味の字が書かれている。現代人,また後世の人に残す貴重な「記念品」だ。

「チャイナネット」2002年7月4日

 

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