夏の正午は気温が高いので、人体は汗をかいて体温を下げることになる。毛細血管が拡張し、血液が体内における分布のバランスが崩れ、大量の血液が体表にとどまることになる。さらに午前中の仕事や勉強を経て、人々は大体疲れを感じる頃になっている。昼食後に昼寝をするのは、体の機能を適時に調節して、健康や仕事、勉強にもプラスとなるようにするためである。したがって昼寝は体に対する科学的な調節で、どのようにして昼寝をしても体を休めることができる。注意すべきことは次の通り。
一、あまり長時間昼寝をしないこと。昼寝の時間は30分から1時間の間ぐらいが一番適している。あまり長くなると、深い眠りに入るので、目が醒めたときには気分が悪くなる。この場合は適当に体を動かすか、あるいは冷たい水で顔を洗ってから水を飲むと、すぐ元気になる。
二、昼寝の場所に注意すること。廊下や木陰、芝生、コンクリートの地面にそのまま横たわって寝てはいけない。風が吹き抜ける所でも寝てはいけない。昼寝をする時、体の体温を調節する中枢機能が弱まるので、風を引きやすくなるからである。
三、坐ったまま、あるいは机におおいかぶさるようにして居眠りをしないこと。昼寝をする場所がないこともあって、多くの人々は坐ったまま、あるいは机におおいかぶさるようにして昼寝をする習慣がある。これは健康に大変よくない。坐ったまま寝ると、胸が圧迫されて正常な呼吸ができなくなる。そうなると、腕がしびれるようになり、体を休めることができない。
四、すべての人が昼寝を必要としているわけではない。体が丈夫で、夜睡眠を十分とっている人は昼寝をしなくても大丈夫。しかし、頭脳労働者や小・中学生・大学生、体の丈夫でない人、お年寄りにとっては、昼寝は必要である。
「チャイナネット」2002年9月3日