江沢民主席のスピーチ 中日国交正常化30周年記念式典で
中日両国は一衣帯水の友好的な隣国であり、歴史や文化の深い源と共通の利益を有している。長い歳月の中で、中日の両国は互い支え合い、共に発展してきた。

近代以降、両国には不幸な歴史があった。日本軍国主義が中国を侵略し、中国人民に大きな災難がもたらされると同時に、日本国民は重い代償を背負うこととなった。戦後、日本は戦争の教訓に基づいて、平和的発展の道を歩むことを選択した。これにより日本が大きく発展しただけでなく、中日の友好関係の再構築と発展のための条件が整った。

中日の交流の歴史を総括すると、中日の友好的未来から見て、「歴史を鑑として未来に向かう」という姿勢を堅持することが最も重要である。つまり中日関係における歴史的教訓をくみ取り、過去の事を忘れないで、将来の戒めとし、中日友好のための正しい道をしっかりと歩まなければならない。未来に向かうということは、中日友好という大局を重んじ、現実を重視し、未来を見つめ、中日関係が絶えず発展するよう推進することである。中日両国の何代にもわたる平和と友好は双方の基本的利益に合致する。

希望に満ちた21世紀を迎え、中日両国はさらに仲良く交流すべきだ。中日両国の人々は隣り合っており、我々は友好を強化しなければならないと考えている。両国は当地域の重要な国家として、アジア振興のために調和と協力を強化しなければならない。非友好的、非協力である理由は何もない。両国の政治家、特に指導者は、高度な歴史的視野に立ち、指導的役割を果たし、両国の友好という全体的方向をしっかりとらえる責任がある。また「中日共同声明」など3つの政治文書の指導の下、信頼を強化し、協力を促進することにより、両国の人々に幸福をもたらし、地域的および世界的平和と発展を促進すべきだ。

「人民網日本語版」2002年9月23日


 
 
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