長白山は中国の東北地域の最高の山であり、東北地域第一の山といわれている。吉林省南東部の中国と朝鮮の国境地帯にある長白山には、200余万年の歴史があり、主峰の白頭山には白色の軽石がたくさんころがっており、厚い雪が積もっていることからこう名づけられ、地元の人びとの間では「老白山」、「白山」と称されている。一地方の水土は一地方の人を養い、一地方の人は一地方の水土を豊かにするといわれているが、長白山にある天池、滝、温泉、錦江大峡谷、美人松および長白山の麓で暮らしている朝鮮族の人たちの民俗は、長白山の剛毅とやさしさという風格を形成している。
天池を守る形になっている16の山峰
長白山では、「白雲峰」、「冠冕峰」、「観日峰」、「竜門峰」、「鉄壁峰」、「紫霞峰」、「青石峰」、「砥柱峰」など16の山峰がさまざまな形を呈しており、長い歳月の風雨にさらされ、山峰には岩が重なり合い、険しく、さまざまな形を見せている。空に向かって剣のようにそそり立つ形をしたものもあれば、お化粧をした少女のような形をしたものもある。それらの山峰は天池を囲む形になっている。白雲峰は最高峰で、海抜2691メートル、天池の西側にそびえ立ち、長白山の主峰である。この山峰は空に向かって刺す剣のように高くそびえている。長白山16峰の上から見下ろせば、峰々の中に橢(だ)円形の湖があり、湖水は静かで澄み切り、大きなサファイアのようである。湖水に映る美しい山の影はまるで水底にプリントされたような形になっている。天池の南北の長さは2.87キロ、東西の幅は3.86キロ、湖の標高は2100メートル余りで、中国最高の噴火口の湖である。天池は深さが平均204メートル、最も深い所は312メートルで、中国で最も深い湖である。天池の水はいつも流れており、三方を山に囲まれ、水の出口はあるが、入り口はない。天池は松花江、鴨緑江、図們江のという3本の大きな川の源で、気候がよく変わる。
「チャイナネット」2003年1月21日