わが国を西から東へ横断する「西気東送(西部の天然ガスを東部に送る)」プロジェクトは、西から東へのエネルギー輸送を担う大動脈で、西部大開発の象徴的なプロジェクトである。パイプライン敷設工事は昨年7月の着工以来、順調にすすめられており、現在すでに甘粛省に入り、3月1日から甘粛省区間の工事が全線で着工されることになる。 同プロジェクトは、西は新疆ウイグル自治区の輪台県から、東は上海市まで、新疆、甘粛、寧夏など10の省・自治区・直轄市を経由し、全長3900㌔、年間ガス輸送量は120億立方㍍という設計で、投資額は400億元あまり。パイプラインの敷設工事はゴビ砂漠、黄土高原、太行山山脈をと通り抜け、黄河、淮河、長江を横切り、現在中国で距離が最長、投資額が最多、ガス輸送量が最大、施工条件が最も複雑な工事である。 甘粛省の関係部門によると、間もなく着工される甘粛省区間内の工事の長さは990㌔におよぶもので、工事全体の4分の1を占める。パイプラインは安西県から入り、酒泉、嘉峪関、張掖、金昌、武威、白銀の6市の11県・市・区を通り抜け、省内には6カ所のガス輸送技術処理ステーションといくつかの加圧ステーションが設置される、という。 「チャイナネット」2003/02/27 |