長白山の四季
長白山は四季の景色が異なっているが、冬と夏の景色はとくにすばらしい。夏になると、延々と続く山道に沿って車に乗るか徒歩で行けば、原生林の爽やかな空気を吸い込み、鳥や虫の鳴き声や森に吹く山風の音を耳にすることができる。地形が高くなるにつれて、気温、土壌、生物の様相がまったく変わってくる。観光客はわずか数時間で、かしわの広葉樹林帯、高山ツンドラ地帯など五つの自然の景観を目にすることができる。この美しくて壮観な垂直に展開する景観は、本当に自然界の創造といえる。冬の長白山はすばらしい男性のように剛直で気骨があり、夏の長白山は少女のようにしとやかである。冬は真っ白な雪の中の温泉から湯気が立ち上がり、夏は木々が生い茂っているのに山には雪が積もっている。
以前、冬になると長白山を訪れる観光客が珍しかったが、1995年末から、延辺州観光局は冬は長白山を訪れないという古い慣わしを打ち破り、天人合一の長白山の冬の景観をつくり出した。ふもとに作られた仙人と動物の形をした雪だるまが、長白山ホテルの周りに並べられているようである。
「チャイナネット」2003年3月6日