中国の有人宇宙飛行プロジェクトの実施に従って、中国の宇宙飛行観測通信分野の権威のある科学研究機関――北京追跡・通信技術研究所が元の衛星観測ネットを踏まえて、企画、設計した、国際基準とリンクしたS波段の新タイプの宇宙飛行観測ネットは日に日に充実し、多くの項目のカギとなる技術のブレークスルーを実現した。
伝えられるところによると、現在、この観測ネットは有人宇宙飛行任務の必要を満たすことができるだけでなく、同時に20以上の衛星に観測サポートを提供することができ、中国の宇宙飛行観測通信能力を新しい段階に引き上げるものとなっている。
新しいタイプの宇宙飛行観測通信システムは観測ステーションを主として宇宙飛行器を観測する元のやり方を変え、ネットワーク管理センターを設立し、観測ネットに対して集中モニタリングを実行し、観測資源のダイナミックな最適化配置に責任を負い、地上、海上のすべての観測ステーションに対するネットワーク化と統一した管理と配置を実現した。
新しいタイプの宇宙飛行観測通信システムは国際電信連盟の要求に合う波長基準を採用し、宇宙と地上の通話、テレビ画像、高速データ伝送などの有人宇宙飛行観測の要求を満たす能力を備えており、地上においてテレビの画面を通じて宇宙飛行士の宇宙における健康状況を知ることができるとともに、宇宙飛行士と宇宙船にさまざまな指令を送ることができる。このシステムは先進的で透明な伝送方式をとり、飛行観測センターの専門家グループは各観測ステーションから伝わってくる情報に基づいて、意思決定をおこない、直接宇宙船に指令を送信し、宇宙船の観測の確度を大いに向上させることになった。
「チャイナネット」2003年10月10日