「神舟5号」宇宙船は10月に打ち上げられ、香港『文匯報』の報道によると、現在、北京を軸心とし、全国の8つの中心都市に20のモニタリング・スポットを配置し、さらに三つの大陸に多数の観測スポットを配置し、観測船を繰り出し、「神舟5号」の打ち上げ、運行、回収状況を全面的に観測する。現在、北京の本部と11のスポットは最終準備に取り組んでおり、モニタリング作業はすでに最終準備の段階に入った。
説明によると、中国は合わせて「遠望1号」、「遠望2号」、「遠望3号」、「遠望4号」の4隻の宇宙飛行観測船を擁している。神舟宇宙船が運行する際、それらはそれぞれ太平洋、大西洋などに配置され、国外で「神舟5号」に対する観測と通信の任務を実行する。そのうち「遠望3号」船からは「神舟5号」に帰還の指令が出されることになっている。飛行の計画によって、「神舟5号」はその際には帰還の姿勢を整え、帰還モジュールと軌道モジュールが分離し、制動エンジンに点火され、宇宙から祖国に向かって帰還する。
現在、神舟宇宙船の観測スポットは12あり、地上のものは北京、西安、渭南、青島、アモイ、カシュガル、カラチ、ナミビアにあり、海上のものは日本海、南米南端の海域、大西洋、オーストラリア海域で、それぞれ4隻の「遠望号」観測船によっておこなわれる。
中国の有人宇宙飛行観測ネットには北京の宇宙飛行指揮コントロールセンター、西安衛星観測センター、陸地観測ステーション、海上観測船およびそれにつながる通信網が含まれる。西安観測センター、各地の観測ステーションと観測船は北京宇宙飛行指揮コントロールセンターの指揮と調度の下で、神舟5号の打ち上げ段階の観測通信のカバー率を保証するとともに、軌道運行と帰還段階の重点であるカーブの段階の観測通信を行う。
「チャイナネット」2003年10月10日