中国人として初めて有人宇宙飛行に成功した楊利偉飛行士は7日、北京市郊外にある宇宙関連施設「航天城」で日本人宇宙飛行士の向井千秋さん(51)と会談した。
楊飛行士は「あなたはアジアでは数少ない女性飛行士の一人。2度も飛行を成功させていますね」と向井さんに敬意を表し、「宇宙への旅では後輩だが、中国が宇宙船『神舟』を独自開発して有人飛行を成功させたことに誇りを感じている」と述べた。
これに対し、向井さんは楊さんの初飛行から強い印象を受けたとし、地球との交信で「美しい故郷を見た」と語ったこと、中国国旗と国連旗を一緒に掲げたことが特に印象的だったとコメント。「今後共同で何かをやりたいですね。次は日本でお会いしましょう」と述べた。
楊飛行士は、「宇宙の平和開発・平和利用により人類に幸福をもたらすことは、アジアはもとより世界の人々の共同事業。今後、中日両国が協力して技術交流を深め、アジアの宇宙航空技術をさらに発展させたい」と話した。
向井さんは、両国関係の発展について有識者が意見交換する「新中日友好21世紀委員会」第1回会議に日本側委員として出席するため中国を訪れた。
楊飛行士は、飛行中に撮影したDVDを向井さんに贈呈。二人は「中日友好を促進するため、両国の若い世代の宇宙航空技術者育成に力を注いでいく」と述べた。
「人民網日本語版」2003年12月8日