国務院は2月3日、全国規模の鳥インフルエンザ対策会議を開催した。全国高病原性鳥インフルエンザ指揮部の回良玉総指揮(国務院副総理)は会議で「各地域、各部門は全体的視野に立ち、人民の健康と安全を最優先させるべき。また予防・治療作業の重要性と緊迫性をはっきりと認識し、総合的措置を取ると同時に、業務への集中度を高め、鳥インフルエンザのまん延防止策を強化してほしい」と呼びかけた。さらに対策の重点として次の8点を挙げた。
1.感染の広がりを確実に阻止する。すでに鳥インフルエンザが発生した地域については、速やかかつ厳格な鳥の処分、徹底的な消毒、隔離措置を実施し、まん延を予防する。
2.未発生地域では各予防作業をしっかりと行なう。人員を動員して直ちに全面的検査を実施すると同時に、措置を強化し、隠れた危険要素を取り除き、厳しい予防活動を取ること。油断は禁物である。
3.人への感染を防止する。
4.農家や加工業者に対する補償と支援政策を実施する。中央と地方の財政は対策費用を増加させ、鳥の処分や予防接種などについて、農家や加工業者を対象に合理的な補償を行なう。
5.検疫・検査を強化する。出入境時の検疫を強化するとともに、国内の家きん類および製品の検査と市場管理を徹底させ、衛生面での安全を確保する。
6.科学技術力を駆使する。各分野の科学技術力を結集させ、速やかな対策を実施する。
7.動物が媒体となる疾病が突然発生した場合の対策メカニズムを構築する。各地方政府は鳥インフルエンザの予防や治療に関する緊急措置を速やかに制定すること。動物検疫・検査網を調え、タイムリー、正確かつ具体的に発生情況を報告する。また速やかな発見、報告、処理を目指す。
8.科学的知識の普及宣伝活動をしっかりと進める。
「人民網日本語版」2004年2月4日