ボアオアジアフォーラムの年次総会に出席しているモルガンスタンレー社のチーフエコノミストであるスティーブン・ローチ氏は25日、「現在、中国は既にアジア経済のエンジンになっており、アジアの他の国の経済成長はかなりの程度で中国に頼っている」と強調した。
スティーブン・ローチ氏は、「去年、中国による世界の経済成長への貢献率は12.7%にも達し、日本とインドの合計を上回っている。これと同時に、中国市場の拡大に伴い、アジア諸国の中国向け輸出が大幅に上昇した。去年、日本、韓国などの国の輸出増加はその大部分が対中国輸出の増加によるものだ」と述べた。
現在、中国経済のオーバーヒートの現象に対し、スティーブン・ローチ氏は「中国が現在、実施している信用貸付をコントロールする措置は、しばらくしてから効果が現れるだろう。中国経済は今年、ソフトランディングを成功させることができる」との見解を示している。
CRI 2004年4月26日