玉仏苑は、遼寧省鞍山市の東山景勝地に位置する。玉仏閣と玉帯橋、山門、ハス池、花・果物の島からなり、面積は4万平方メートル。3面は山に囲まれ、1面は湖に臨み、市街地が一望できる。
玉仏閣の高さ33メートルは、仏教の「三十三天」にちなんだもの。国内最高の古典建築物の1つに数えられている。構造は幅66メートル、奥行き58メートルの入母屋造り。ひさしの上にひさしがあり、紅色の琉璃瓦に覆われて光り輝き、壮観だ。「玉郷」と言われる岫岩で1960年、巨大な玉石
が発見された。体積は100.68立方メートル、重さは260.76トン。7つの色が施され、色彩感に富み、光沢があって実に壮麗。玉は中国では西洋の金と同じ様に非常に貴重。神秘性と象徴性を備えた“自然の宝”と言われるほどだ。32年も地中に眠っていた玉石を掘り起こし、120人にのぼる彫刻師が17カ月かけて精緻な玉仏に彫刻。早朝の鐘に夕暮れどきの太鼓の音。玉仏苑はその魅力で今も尚、内外の観光客を引きつけている。
「チャイナネット」2004年11月1日