朝鮮半島の核問題をめぐる第4回6カ国協議は2日2回にわたって団長会議を行った。共同文書草案の内容について更なる交渉を続けた。また、並行して各国代表団の団長たちは数回にわたって二国間交渉も展開した。今回の6カ国協議は、すでに8日間続いているにもかかわらず、各国は食い違いの縮小や共通認識の達成のために努力している。
2日午前行われた団長会議で、各国は中国側が1日打ち出した第3次の共同文書草案の内容について交渉した。核放棄と関連する補償措置などの問題は相変わらず討議の中心となっている。午後の団長会議では、中国側は各国の討議に基づいて、第3次共同文書草案を修正した上で、第4次共同文書草案を提出した。各国はこの草案の内容をめぐって立場や主張を調整した。
団長会議はとてもいい雰囲気で行われた。各国が共同文書草案の内容について合意に達していないにもかかわらず、世論は、「各国は食い違いの縮小に努め、会談で実質的な成果を取るために努力している」と見ている。
当日の団長会議が行われる前に、各国代表団の団長は、今回の会談で共同文書に合意する必要性を再び確かめ合い、この会議で、各国は合意文書を共同声明の形で発表することに同意した。もし、この共同声明が発表されたら、去年6月に開催された第3回6カ国協議で発表した声明よりランクアップすることになる。
昨日の団長会議が終わった後、朝鮮代表団の金桂冠(キム・ゲグァン)団長は、いつもと違って記者に朝鮮側が今回会談の評価を積極的に発表し、「6カ国協議に参加する各国には現在食い違いが存在している。しかし、朝鮮代表団は食い違いを縮小し、会談で成果を得るために努力している。朝鮮とアメリカは、この数日長時間にわたって会談を行った。両国には異なる意見があるが、両国は食い違いを最大限に縮小することを期待する。もしアメリカが核脅威の解除に同意し、朝鮮を信頼するなら、朝鮮も核兵器と核兵器の計画を放棄する」と表明した。
韓国代表団の宋旻淳(ソン・ミンスン)団長は団長会議終了後、「中国側が出した第4次の共同文書草案では、集中的かつバランスよく今回会談での二国間及び多国間会談で討議した内容と文書草案を表した。各国はこの草案を基に交渉を展開し、共同文書における立場を調整する」と述べた。
各国は2日夜、当日の討議の内容を検討し、3日も引き続いて交渉する。ソン・ミンスン団長は、「中国は2日の団長会議に基づき、新しい共同文書草案を制定し、3日の団長会議で討議する」と紹介した。
世論では、「今まで行った会談から見て、前回を突破できるかどうかははっきり分からない。しかし、各国の食い違いは縮小しつつある。このことから、今回会談で実質的な進展を取れると信じている」と見ている。
「CRI」より 2005年8月3日