平壌を訪問中のタイのカンタティ外相によると、朝鮮の白南淳外相は28日の会談で、「信頼の欠如」を理由に、29日に再開予定だった朝鮮半島の核問題をめぐる4回目の6カ国協議の後半の話し合いが、延期されると述べた。京華時報が報道した。
カンタティ外相は記者団に、白外相が28日の会談中、再開の時期は早くとも9月中旬以降か、9月中にずれ込むと語った、と述べた。白外相は同時に、6カ国協議で信頼を築けるならば、朝鮮は核兵器の開発計画を中止し、核拡散防止条約(NPT条約)に復帰したい、と強調したという。
朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議は、13日間の討論と話し合いの後、8月7日に休会し、今週再開する予定だった。現在のところ、各国が外交手段で積極的に仲介を進めており、再開の具体的な日時も協議中だ。朝鮮労働党機関紙の「労働新聞」は27日、評論を発表。米国のブッシュ大統領が任命した「朝鮮人権特使」が、朝鮮半島の核問題解決の道のりを混乱させ、6カ国協議の障害となっている、と非難した。
「人民網日本語版」 2005年8月29日