初めて中国で開発されたエイズワクチンの臨床試験で10日、最終組15人が4回目の複合ワクチンの接種を受け、第I期臨床試験のワクチン接種がすべて完了した。接種は広西チワン族自治区南寧市で行われた。
11日現在、ワクチンを接種した15人は、24時間の観察を経ても、異常な反応が何もみつかっていない。
広西疾病予防控制センターの陳傑副主任によると、エイズワクチンの第Ⅰ期臨床試験は49人のボランティアを8組に分け、6組が単一ワクチンを、2組が複合ワクチンを接種した。先の7組は予定通り、今年9月すべて接種を終えた。
接種後24時間は観察上、重要な時間帯となる。陳副主任は、24時間の観察を経ても接種を終えたボランティア全員に異常反応はなく、より穏やかな観察期に入ったとしている。
エイズワクチンの臨床試験は3段階に分けておこなわれる。第I期臨床試験では、18歳から50歳までの健康で危険性の低いグループからボランティアを選ぶ。試験が順調に進み第Ⅱ期に入ると、危険性の高いグループなどの比率を高め、ワクチンの免疫原性やより幅広い安全性を評価する。
同センターは今年3月12日、第1組8人のボランティアに中国が独自開発したエイズワクチン(あるいはブラセボ)を接種した。これは国内初のエイズワクチン臨床試験となる。
「人民網日本語版」2005年12月13日