天津市・楊柳青鎮に伝わる木版の年画(旧正月に飾るめでたい絵)は、明の崇禎年間(1628~1644年)に始まったとされる。宋(962~1279年)や元(1279~1368年)の絵画の伝統を受け継ぎながら、明(1368~1644年)の木版画や工芸美術、戯曲などさまざまな芸術的要素を吸収している。輪郭線を木版で刷った後、手作業で彩色を施す制作方法で、木版画独特の彫りの技と、絵画的な筆遣いや色調とが、独特の世界を織りなしている。
写真(左):彩色の作業に励む職人=天津市楊柳青鎮の年画工房で
写真(右):工房のオーナー、霍慶順さんが所有する最古(約150年前)の年画木版
「人民網日本語版」2005年12月28日