有人宇宙飛行用ロケットシステム顧問チームのチーム長を務める、人民政治協商会議第10期全国委員会の黄春平委員(「神舟5号」ロケット総指揮)は4日、新華社インタビューの中で、2007年に予定されている有人宇宙船「神舟7号」の打ち上げが、半年程度延び、2008年にずれ込む見通しになったことを明らかにした。新華社ウェブサイトが伝えた。
黄委員は延期について、問題が出たためではなく、準備作業に必要な時間が長くなったためとしている。神舟7号に使用するロケットの各部品の製作には、それぞれ複雑なスケジュールの組み立てが必要だ。船外活動が予定される神舟7号では、宇宙服とエアーバルブが開発作業のカギになる。他の部品等の問題はほぼ解決された。「宇宙服の開発進度が『神舟7号』プロジェクトの進度を左右する」と黄委員は述べる。
「神舟7号」には宇宙飛行士3人が搭乗する予定で、1人が船外活動を、1人が軌道モジュールでの船内帰還サポート、1人が帰還モジュールでの待機を担当する。船外活動では、宇宙遊泳、操作作業、ねじ回しなど装備設置作業など、今後の宇宙ステーション建設を視野に入れた活動を行う予定。
「人民網日本語版」2006年3月5日