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福建省に残る天然の岩穴 住居として活用も

福建省西北部の山の中にある小さな県・泰寧県に分布する「丹霞地形」は、中国東南の沿海地域各省に見られる「丹霞地形」の中でも面積が最大で、種類もそろい、地質学的価値は最も高い。風化や浸食で、地層にはたくさんの穴があいている。一部統計によると、泰寧県には現在、大型の岩穴が約100個分布し、人間の活動の跡が見られたり史料に記載が残るものが72個あり、現地で「七十二洞」と呼ばれる。このほか、小さな岩穴が星のように点在し、その数は数え切れない。長い歴史の流れの中で、この岩穴にはいろいろな役目が与えられてきた。小さい穴は虫や鳥の巣になり、大きな穴には人間が住み、自然とヒューマニズムが一体となる不思議な景観が広がる。

写真(1):泰寧県杉城鎮の聖豊岩にできた穴を利用して作られた村落

写真(2):泰寧県郊外にある天然の岩穴

「人民網日本語版」2006年4月5日

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