黒龍江省斉斉哈爾(チチハル)市で2003年8月4日に起きた、旧日本軍が中国侵略中に遺棄した化学兵器による死傷事故と、吉林省敦化市で2004年7月23日に起きた旧日本軍遺棄化学兵器による傷害事件の被害者が23日午後、東京で記者会見を開いた。被害者らは、生活や医療面の保障のほか、旧日本軍が中国各地に残した化学兵器を早急に除去し、同様の悲劇の再演を防ぐよう、日本政府に求めた。新華社が報じた。
斉斉哈爾市の事故の被害者、丁樹文さんは「事件により身体に深い傷害を受け、心に多大な苦痛が残り、家族から幸せな生活が奪われた」と語り、旧日本軍が残した化学兵器を早急に除去し、自身の悲劇の再演を防ぐよう日本政府に求めた。また、被害者への生活や医療面の賠償を行うよう日本政府に求めた。
被害者の代表団7人は19日に日本に到着した。9日間滞在する予定。来日後、代表団は、日本の市民団体の支援を受け、与党自民党の逢沢一郎・幹事長代理や内閣府「遺棄化学兵器処理担当室」の担当者と会見した。代表団は日本政府に対し、適切な措置を講じ、被害者に生活・医療保障を提供するよう求めた。
「人民網日本語版」2006年5月25日