6月5日、中国長江三峡プロジェクト開発総公司の李永安社長は「コファーダムの爆破は三峡プロジェクトの一里塚ともいえる出来事であり、三峡プロジェクトは『コファーダム貯水発電期』から「ダム本体の貯水発電期」にシフトすることを意味している。コファーダムは三峡プロジェクトの建設のために重要な役割を果たした。未完成のダム本体のために貯水したほか、三峡左岸の発電所がコファーダムを利用して1130キロワット時の発電をおこなった。5月20日三峡ダムが全面的に竣工し、5月23日に国務院三峡プロジェクト検収グループが三峡ダム本体の貯水能力を確認したことは、三峡コファーダムがほどなく「引退」することを明らかにするものであった。
同氏によると、三峡ダムの本体はすでに貯水をはじめており、発電、水防、通航のためにより大きな役目を果たすことになっている。当面、コファーダムの爆破・撤去の準備もほぼ完了し、さまざまな詳細かつ完ぺきな予備案は爆破に万一の失敗もないことを確保するものである。
コファーダムの爆破が準備完了
6月5日6時、三峡プロジェクトの第三期コファーダムの水位はすでに139.5mに達し、爆破のさまざまな準備がほぼ完了し、6日16時に計画によって爆破を実施することになっている。
全長が580m、高さが140mの第三期上流コファーダムは三峡の第三期プロジェクトの重要な臨時貯水構築物であり、撤去される体積は18万余立方メートルで、爆破のために191.3トンのダイナマイトを使用し、最低の爆破水位は水面下38メートルである。
6月5日、三峡の第三期プロジェクトの上流コファーダムが貯水を完了した。
6月5日、爆破のネットアクセス回線を点検している二人の爆破エキスパート。
6月2日、ダイナマイトを埋設している二人のスタッフ。
6月5日、貯水を完了したコファーダムの水位標示の前で働いている二人のスタッフ。
6月3日、サイフォンによってコファーダムに注水しているところ。
「チャイナネット」 2006年6月6日