中国海洋石油総公司と英国のガス大手BGグループは7日、北京で協力合意書を調印した。双方は今後、南中国海の西部・東部の深水海域3カ所、総面積2万5800平方キロを共同開発する。中国近海における両社の協力は今回が初めて。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
今回締結されたのは、南中国海東部の深水海域「64/11」「53/16」における石油製品の利益分配契約、南中国海西部の深水エリア「41/06」の資源調査をめぐる合意。対象海域の水深は180~2100メートル。
BGグループは「64/11」「53/16」海域で、人工地震による地質調査のデータを収集するとともに、調査の初段階には各海域に試掘井を1カ所ずつ設ける。また、BGグループは3海域の調査をめぐる全権益を保有。中国海洋石油は商用生産開始後、ガスをめぐる権益の最大51%を取得する。
中国海域のうち、2006年現在、海外企業との協力を計画している海域は、今回の協力海域を含め13カ所あり、総面積は8万1266平方キロに達する。うち黄海南部が3海域、東中国海が2海域、南中国海東部が2海域、南中国海西部が6海域。
「人民網日本語版」2006年6月8日