科学技術部、国家発展改革委員会、商務部、情報産業部など15の部と委員会が共同で編纂した「中国非接触ICチップ(RFID)政策白書」が9日、北京で発表された。
RFIDは、人や物の情報をICチップ内に記憶させ、それを無線で読み出す非接触の自動認証技術のこと。無線ICタグなどとも呼ばれ、交通機関の運賃支払い、小売店の商品管理、など応用が進んでいる。中国は、製造業やサービス業の迅速な発展により、国際的にも重要なRFID技術とその応用製品の市場となることが見込まれている。
白書は、中国と世界のRFIDの発展の現状と傾向を分析。その上で、中国のRFID技術戦略、RFID技術の発展と優先的に応用すべき分野、産業化戦略とマクロの環境整備などを提言した。
白書は、中国がRFID技術を開発する過程で、自主的な創造を貫き、産業化を実現し、開放と協力を堅持すべきだ、と強調した。そして今後数年間に中国のRFID分野の鍵を握る技術の研究内容と水準を高め、測量研究の内容や、優先して応用を進めるべき分野を提言した。
「人民網日本語版」 2006年6月10日