昨年7月から始まった清の皇室御苑であった北海公園の修繕工事は現在、近く完工することになった。伝えられるところによると、公園内の瓊華島にある建築物の修繕には、金箔40万枚が使用されることになっており、これで瓊華島は往時の豪華な姿を取り戻すことになると見られている。
現在、損傷がひどかった湖畔の長廊の西区間は、構造面の修繕工事がすでに完了し、内装工事の段階に入っている。瓊華島の裏山にある亭台楼閣と水系の修繕工事も急ピッチに進められており、瓊華島の西側の琳光三殿の修繕工事もすでに完工している。これらの一連の修繕工事を経て、北海公園は清の乾隆の頃の姿を取り戻すことになると見られている。
建築物の彩色画を描く作業は修繕工事の重要な一環。彩色画のかつてのありようを保つため、職人たちは、すべての図案にコード番号をつけ、それらを模写して資料写真と照らして分析することになっている。彩色画の描画作業に対し、まっすぐな直線、適宜な広さ、対称的で流れるような美しい図案、本来の味わいを保つなどの厳しい要求が課されている。そのうちのもっとも重要な一環は、金箔を貼り付けること。今回、南京市の金陵金箔工場に発注した40万枚の厚めの金箔が使用されることになっており、これは北海公園の修繕の歴史にとって最初のことである。
「チャイナネット」2006年6月19日