青海省の「三江源」は、黄河・長江・瀾滄江(メコン川)が源を発する高原の湿地だ。天然の湿地としては、国内で最も広く、最も海抜が高い。世界の自然保護区の中でも、高海抜地域に生息する動植物の多様性では随一だ。黄河の流量の49.2%、長江の流量の25%、瀾滄江の流量の15%が、同地域から供給されているため、「中華の給水塔」とも呼ばれる。青蔵高原の一部をなす「三江源」は、独特の地理的環境と気象条件をそなえる。東アジア、ひいては北半球の大気循環に重要な影響を及ぼす地域でもある。
「人民網日本語版」2006年6月20日