長江流域の水を北部に送る「南水北調」プロジェクトの中線ルートが18日、崗頭トンネル水路の工事を完了して全線開通した。2008年内を目指している、北京地区への緊急給水実現に向け、基礎ができ上がった。
崗頭トンネル水路は、河北省保定市満城県の県境地域にあり、中線ルート北京-石家荘区間の緊急給水プロジェクト水路工事の要所。中線ルートの第1期全線通水後は、北京市、天津市、河北省(一部)への給水も担う。トンネル水路は2本並列で、全長1650メートル、設計取水量は毎秒125立方メートル、最大取水量は毎秒150立方メートル。
中線同区間の緊急給水プロジェクトは、河北省石家荘市から北京市内の団城湖に至る給水路を建設するもので、北京市への緊急給水を考慮して優先的に工事が進められた。完工後の07年には、年間4億立方メートルの給水能力が整う。
「人民網日本語版」2006年6月19日