広西チワン族自治区の南寧税関はこのほど、大規模な海賊版ディスク(DVD、VCDなど)密輸事件を摘発した。全国「掃黄打非」(非合法メディア取り締まり)弁公室、最高人民検察院、最高人民法院(最高裁判所)、税関総署が捜査を進めていた大型案件で、被害総額は約1億8800万元、脱税額は約2800万元、密輸された海賊版ディスクは推定約3千万枚。押収された海賊版ディスクは約176万枚に上る。逮捕者は39人で、うち17人が起訴され、現在法廷で審議が行われている。税関総署が明らかにした。
取り調べによると、今回の海賊版ディスクは、香港と福建省の関係者が約1千万ドルを共同出資して設立した、ある隣国の工場で生産されたもの。国境地帯の複雑な地形を利用して小口に分けて密輸、国内で販売し不当に利益を上げていた。南寧税関は専門対策チームを立ち上げ、広州、深セン、湛江、廈門(アモイ)、泉州の各市に度々赴き、密輸団の徹底壊滅に乗り出すという。
「人民網日本語版」2006年8月3日