台風6号は3日午後7時20分ごろ、広東省の陽江市陽西県と茂名市電白県の県境の沿海部に上陸し、内陸方面への移動を続けている。陽江市では多くの街路樹が強風に倒れ、折れたものや根本から引き抜かれたものまであった。また、多数の看板などが落下した。
中央気象台は3日夜から4日昼にかけて、台風の中心が通過する地域の最大風速は28~32メートルで、40メートルの突風が吹くことも予想される。海南省、広東省、広西チワン族自治区のほぼ全域と、福建省南部、江西省南部、湖南省の西部と南部では24時間以内に25~100ミリ、広東省中西部、広西チワン族自治区の南東部、海南省の北部などでは一部で100~250ミリ、局地的に250ミリ以上の降雨が予想される。
3日朝、広東省の三防総指揮部(自然災害対策部門)は作業チーム3組を陽江、茂名、江門に派遣し、防風対策の指揮にあたった。同日午後には、広東省沿海10都市の漁船4万隻余りがすべて帰港または最寄り港に避難した。危険が予想される地区からは30万人近くが避難している。同日夜、国家洪水・干害防止総指揮部は広東省の最前線に作業チームを派遣し、現地の対策を指揮した。広西チワン族自治区沿海部でも住民と船の大規模な避難が行われ、3日夜までに6万8千人余りが避難を完了した。
写真:台風6号の影響で大波が押し寄せる海口市の港=3日午前(新華社提供)
「人民網日本語版」2006年8月4日