世界銀行グループの国際金融公社(IFC)と中国の民間エネルギー企業・新奥集団はワシントンで2日、中国のクリーンエネルギー事業を支援するため、総額1億4500万ドルの包括融資契約に調印した。IFCは新奥集団の株式(1千万ドル以内)を購入するとともに、新奥集団に4千万ドルの融資を行う。また、新奥集団が他の商業銀行から9500万ドルのシンジケート・ローン(最終的に総額1億4千万ドルに達する見込み)を受けられるよう支援をする。
新奥集団はこれらの資金で内蒙古自治区の鄂爾多斯(オルドス)市に化学工場を建設し、石炭から製造したメタノールを、クリーンエネルギーのジメチルエーテル(DME)に変換する事業を行う。建設投資額は3億ドルで、4月に中国政府の認可を得た。年40万トンのDME生産を予定しており、石炭を原料とする世界最大のDME生産プロジェクトの1つとなる。調理に利用した場合、DMEは石炭の直接燃焼と比べ、二酸化炭素の排出量を40%下げることができる。
「人民網日本語版」2006年8月4日