国家減災委員会弁公室と民政部救災救済司は10日、自然災害の被災状況を報告した。中国は今年、深刻な自然災害に見舞われており、死者も相当数に上っている。
今年の自然災害による死者は8月9日までに1699人、行方不明者は415人に達しており、2000年以降では突出して多い。主に台風、洪水(地滑り、土石流)、ひょうによるもので、中でも台風による死者・行方不明者が1045人に上り、全体の49.4%を占めている。
6月以来、広い範囲で台風、水害、ひょうなどが発生し、死者、行方不明者も激増。その85.5%は長江以南の10省(自治区)に集中している。
7月中旬には台風4号の影響で、浙江、福建、江西、湖南、広東の各省と広西チワン族自治区で大規模な洪水、地滑り、土石流が発生し、死者は637人、行方不明者は210人に達し、1998年の大洪水以来、最も多くの死傷者を出す大災害となった。
「人民網日本語版」2006年8月11日