中国西部、西蔵(チベット)自治区と雲南省の境界線周辺には南北を縦断する山脈が走り、青蔵高原と雲貴高原をはっきりと区切る。崇山峻嶺では金沙江(長江上流部)、瀾滄江(メコン川上流部)、怒江(タルンウィン川上流部)の3大河川が平行して南へ流れ、独特の奇観「三江並流」を形成している。「三江並流」は2003年7月、世界自然遺産に登録された。この地域は高い山と深い谷が入り乱れ、海抜760メートルの怒江・干熱河谷から6740メートルのカワゴボ峰まで、その落差は大きい。そのため高山と峡谷、雪山と氷河、高原の湿地、森林と草原、淡水湖など多様な自然景観を見ることができる。長くにわたって科学者、探検家、観光客のあこがれの場所であり続けている。
写真(1):雲南省麗江市、金沙江の虎跳峡の入口
写真(2):雲南省貢山県の大峡谷でU字に曲がる怒江
写真(3):雲南省徳飲県の瀾滄江大峡谷
「人民網日本語版」2006年8月31日