135.5メートルの水位を保っていた三峡ダムは20日22時、左岸の電力発電所の7号ユニットが発電を停止し、最高貯水水位を156メートルに引き上げるための貯水作業が開始された。
開発主体である中国長江三峡工程開発総公司の技術者の説明によると、現在、三峡ダム上流の水の状態は安定している。貯水開始後の平均流入量は毎秒1万3600立方メートルになる見込みで、水位は23日に137メートル、10月中旬に156メートルに達する予定という。
同公司の李永安総経理(社長)によると、洪水対策における三峡ダムの役割をより早く発揮させるため、今回の156メートル貯水は計画を1年前倒しして実施されることになった。
三峡ダムの3期工事が全面的にスタートして以来、主要工事は順調に進められ、ダムの設計最高貯水水位は185メートルに引き上げられた。これまでに転居した移民は116万人に上り、移民の後期バックアップ政策もスタートした。生態環境保護とダムの総合的管理も強化され、主流の水質も全体的に改善されるなど、主要工事は安全かつ正常に進められている。
「人民網日本語版」2006年9月22日