9月28日は中国の教師の始祖格といえる孔子の生誕の日なので、このほど、蘇州市の文廟で孔子生誕2557周年記念式典が行われた。孔子の子孫たちや故郷の代表、蘇州各界の代表および市民たちが尊敬の気持ちを胸にして、この式典に参加した。式典では、36人の児童たちが演じた六佾の踊りが人々の注目を惹いた。
蘇州の文廟に入ると、儒教のムードが感じられる。高い敷居をまたいで入ると、高さ3.2メートルの孔子の銅像が大成殿の前に立っている。殿内には、国内最大の孔子の漆画像が安置されている。
雄壮な太鼓の音のなか、孔子を祭る儀式が始まる。すべての来賓が文廟の南門から並んで中に入った。優美な孔子大成楽が流れる中、祭祀が始まり、36人の赤い長衣、黒い帽子をかぶった小学生たちが入場した。孔子像の前に果物、穀物を供えた後、各界の代表たちが生花を盛ったかごを供え、三回おじぎをして敬意を表した。国学大家といわれる中国古典の専門家の章念翔氏が祭文を読み上げ、孔子の75代の孫の孔祥勝氏も挨拶の言葉を述べた。
楽が伴奏される中で、36人の生徒たちが大成殿の前で六佾の踊りを披露し、人々の注目を浴びた。六佾の踊りは、楽、歌、舞、礼の4者を一体化した古代の孔子祭祀楽舞であり、6行6列合わせて36人から成り、踊りの姿勢それぞれが一つの字を表しており、2000年の歴史のあるものである。
主催者側によると、今回の記念イベントには、祭祀の中で演奏された孔子大成楽、佾の踊り、論語朗誦、および蘇州の著名な書家の書道の実技の披露などのほかに、三つの広場でのエンターテイメントを通して、より多くの人が孔子の記念イベントに参加できるようにしている。
「チャイナネット」2006年9月28日