国連平和維持活動(PKO)の一環として、レバノンで活動を続けている国連レバノン暫定隊(UNIFIL)のペレグリニ司令官は1日、同隊に参加している中国部隊の活動を高く評価するとして、兵員182人全員に平和維持勲章を授与した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
ペレグリニ司令官は中国部隊の兵舎で行われた勲章授与式でスピーチし、「中国部隊は高い水準で各種の任務を遂行し、その積極的かつ主体的な態度とたゆまぬ献身の精神は世界が認めるところだ」と述べた。
またペレグリニ司令官は中国部隊兵士の水準の高さと職務に対する責任感を高く評価し、「こうした点が、UNIFILが困難な状況を迎えた時期に活動の幅を一層拡大するために、極めて重要な役割を果たしている」との見方を示した。
中国部隊には、地雷・機雷除去を行う中隊、土木工事を行う中隊、保障中隊が編成され、1級医院が設置されている。同部隊はUNUFILの構成部分として、レバノン南部で地雷や機雷の除去作業を行うほか、道路の補修・保護などの任務を担当している。
中国部隊はこれまで地雷や未爆発物4千個余りを除去し、除去面積は5万平方メートルを超えたほか、道路約50キロを補修した。レバノンとイスラエルとの武力衝突時には、戦火の中のレバノン市民を助け、人道主義に基づく救援物資を送り、医療支援を提供した。
中国部隊は第1陣が今年3月31日にレバノン入りして以来、約半年間にわたり活動してきた。ペレグリニ司令官は「平和維持勲章は、中国部隊の勇気、責任感、実績に対する国連の高い評価の現れであり、中国部隊の平和貢献に対する最高の顕彰でもある」と述べた。
写真は、UNIFIL中国部隊宿営地で、同部隊兵員に平和勲章を授与するペレグリニ司令官(左)。
「人民網日本語版」2006年10月2日