北京の北海公園では、失われて100年近くになる大仏殿、1万体の金の仏像が安置されていた万仏楼などの旧跡の復元が計画されている。
北京市で初めての文物保護計画となる「北海保護計画」がこの連休中、一般に公開された。園内の闡福寺には毎日2千人以上が見学に訪れ、意見を書き込んでいるという。
計画は主に次の5つからなる。
(1)失われた建物の復元
(2)もともと北海公園に属していた建物の再取り込み
(3)周辺の管理地域の整理
(4)後から建て加えられた機能施設の撤去と改造
(5)公園南門付近における駐車場と地下道の設置
北海公園基本建設科の崔慶雲科長によると、この計画はいま社会から広く意見を募っているところで、上級部門の審査と認可を経て実施されるという。
写真(1):かつて北海公園で最も高い建築物だった万仏楼。1970年代に取り壊された。
写真(2):1919年に駐留していた軍によって焼かれた大仏殿。今は2つの石碑が残るのみ。
写真(3):「北海保護計画」の図説。社会に広く意見を募っており、大仏殿や万仏楼の復元が期待される。
「人民網日本語版」2006年10月8日