中国の温家宝総理は8日午後北京で、中国を訪問中の日本の安倍晋三首相と会談を行い、その中で、中日関係の今後の発展について5つの提案を示した。
この5つの提案とは、まず両国指導者の相互訪問を実現、継続すると共に、各レベルでの交流を深めて、政治面における相互信頼を深めること。戦略的な対話を継続させ、両国関係の発展と改善における重大な問題を徹底的に検討すること。経済技術での協力体制を整え、各分野における中長期協力計画を立て、両国の貿易と経済関係の更なる発展を図ること。文化や教育面での交流を大いに推し進め、民間の往来と交流を増やし、両国人民の友情を深めること。地域的な問題をめぐる協議の強化によって、東アジアでの地域協力を推進していくことという内容となっている。
これに対し、安倍首相は「日中両国は、経済発展の上で相互に依存するとともに、双方に重要な利益をもたらしている」と述べた上で、政治と経済両輪を強化することによって、両国関係をより高いレベルに引き上げていくべきだと主張した。
「CRI」より 2006年10月8日