国家質量監督検疫検験総局(品質管理部門)は9月14日、出入境検験検疫機関においてSK-IIブランドの化粧品9種類からクロムとネオジムが検出されたと発表した。この件について、質検総局と衛生部は24日、共同で声明を発表し、「同検査の根拠ははっきりしており、結果は正確。中国およびその他の多くの国で、クロムとネオジムは化粧品中の禁止物質となっている」との見方を示す一方、「しかし、化粧品の生産技術上、避けることのできない要素であるため、原料の中に微量のクロム・ネオジムが混入する可能性はある」と指摘した。
声明によると、生産元であるP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)社がSK-IIブランドの商品に対して厳しい検査と分析を行った結果、問題の製品から検出されたクロムとネオジムは全て原料のなかに混入していたもので、生産過程で添加しているわけではないことが確認された。専門家によれば、化粧品の中にクロムとネオジムが微量に含まれていても、正しく使用すれば消費者の健康に対するリスクは比較的低いという。現在までに、化粧品の中にこれらの物質が含まれていることで消費者の健康が損なわれたという実証はない。
声明はさらに、P&G社は今後(1)中国で引き続きSK-IIブランドの商品を販売する(2)SK-IIの品質に対する管理を強め、消費者に対し質の高い商品を提供していく(3)商品販売と同時に、消費者の使用状況について調査していく――などとした。
「人民網日本語版」2006年10月24日