国家統計局が今年実施した、都市部の出稼ぎ農民労働者の生活の質に関する調査によると、現在、都市部の出稼ぎ農民労働者の労働環境と生活条件はともにやや劣っている。また、きつい労働、高い生活費、低い文化レベル、手薄な社会保障、少ない文化娯楽、乏しい技能訓練といった特徴がみられた。
現在、出稼ぎ農民労働者が仕事を見つけるプロセスとして、親戚や友人の紹介というケースが最も多く、回答者全体の約55%に達し、募集機関に自ら足を運んだというケースは10.51%だった。都市部の出稼ぎ農民労働者の平均就労日数は週6.29日、平均就労時間は一日当たり8.93時間となっている。
都市部の出稼ぎ農民労働者の平均月収は966元。うち半数以上が800元以下で、500元以下は19.67%、500~800元は33.66%に上った。1500元以上はわずか1割にとどまった。男女別にみると、男性の平均月収は1068元、女性は777元だった。給与は月給方式が主で、全体の約8割に達した。
出稼ぎ農民労働者の多くは、収入から日々の暮らしに必要な生活費を除いた残額を故郷に送金しており、留守宅を守る子供や父母などの高齢者の基本的生活費となっている。昨年1年間の平均送金(持参)額は4485元だった。出稼ぎ農民労働者一人当たりの都市における月間平均支出は463元で、うち住居費が72元、食費が235元、文化娯楽費が47元となっている。
「人民網日本語版」2006年10月24日