国家電網公司傘下の国能生物発電有限公司はこのほど、フランス電力の100%出資会社であるEDF TRADING社と、「CDMプロジェクト協力意向書」に調印にした。これにより「京都議定書」の規定に基づいた、中国電力企業の温室効果ガス削減プロジェクトがスタートすることになる。
CDMは「クリーン開発メカニズム」(Clean Development Mechanism)の略で、京都議定書に規定された3つの多国籍間温室効果ガス削減メカニズムの一つ。主な内容は、先進国と発展途上国との間で二酸化炭素の排出権取引を認め、発展途上国において温室効果ガス削減事業を実施するというもの。
今回の合意に基づき、フランス電力はプロジェクトを通じて、国家電網公司がバイオエネルギー利用のクリーン発電事業により排出削減に成功した二酸化炭素の排出権を同公司から買い取る。これにより中国のクリーンエネルギー発電事業の発展促進が見込まれる。
「人民網日本語版」2006年10月30日