「人民日報」第10版は6日、国家知的財産権保護作業グループ弁公室主任、商務部副部長姜増偉氏の文章を掲載し、中国の知的財産権保護体系の整備に関する作業を紹介した。
国際規則に対応し、中国の国情に合った知的財産権保護制度を構築するための最も重要な任務は、「承諾事項を履行し、国情に適し、制度を整備し、積極的に保護する」という作業方針に基き、知的財産権の保護体系を構築することだと姜副部長は強調する。国務院が公布した「知的財産権保護行動概要」はこれに対し明確な要求を出しており、今年と来年の2年間で知的財産権保護体系を構築し、以下の作業に力を入れていく。
(1)法律法規をさらに整備し、法律によって知的財産権を保護していく。国際社会においてもその役割を発揮させ、国際的な知的財産権保護の規則制定において発言権を強める。遺伝資源、伝統知識、民間文学や芸術など中国的特長を備えた分野における知的財産権の保護を強化する。
(2)法執行を強化し、重点分野と重点部分に対して特別行動を展開する。各級政府に正規版ソフトを使用させる取組みを引続き推進し、企業が正規版ソフトを使用することを積極的に呼びかける。商標権侵害などの各種行為を引続き取り締まり、商品交易市場とOEM生産加工を重点的に整備し規範化する。食品・薬品分野、農業分野、ハイテク分野に対する特許権保護に力を入れ、税関における知的財産権の保護を強化する。
(3)サービスレベルを向上させ、とくに知的財産権所有者へのサービスを強化する。国家知的財産権保護作業グループ弁公室と商務部は総合的な知的財産権苦情受付サービスセンターを設立しており、知的財産権侵害に関する苦情・訴えを受け付け、権利者の権利保護のために便宜を図り、関連部門のために事件の出所を開拓し、一般大衆に情報提供のサービスを行う。同センターはすでに50の主要都市で設立され、サービスが開始されており、全国統一の電話番号「12312」で受け付けている。
(4)宣伝教育と研修に力を入れ、知的財産権を保護するという雰囲気を作り出す。
「人民網日本語版」2006年11月6日