江蘇省の南京軍区福州総医院はこのほど、膵島(ランゲルハンス島)細胞を移植する新しい方法を用いて糖尿病を治療し、非常に効果があったことを発表した。この技術で7人の重病患者が相次いで治癒し、インシュリン注射の苦痛から解放され、正常な生活を取り戻した。同技術は、先ごろ福州で臨床での応用が承認されたもの。
成人膵島細胞移植の技術研究は、「第10次五カ年計画」(2001~2005)期間中、軍隊および福建省の重点科学研究プロジェクトとされた。南京軍区福州総医院と上海市第一人民医院がともに同プロジェクトを担当し、6年間の困難な探索と研究努力を経て完成した。専門家は、「この方法は、独創的な研究成果と言える。技術全体はアジアをリードするもので、成果の一部は国際的に見ても高水準なもの。我が国の糖尿病治療技術が重大な突破口を得たとともに、国際的な先進技術に並ぶものとなったことを表している」と述べた。今年7月、国際的にトップレベルの膵島細胞移植技術の専門家が同医院を訪れ、実験室と患者を見学、視察し、非常に高い評価を得た。
同医院の譚建明副院長(成人膵島細胞移植プロジェクトの責任者)によると、手術が成功した患者7人のうち、4人は単純な成人膵島移植、2人が腎臓と成人膵島細胞の結合移植、1人が腎臓移植後に成人膵島細胞を移植したものということだ。
「人民網日本語版」2006年11月14日