「糖尿病と罹患高リスク者・血糖異常データ分析学術報告会」が13日に開催され、糖尿病の発病状況に関する最新研究報告が専門家から紹介された。北京市のII型糖尿病(インスリン非依存型)の発病には低年齢化傾向が見られ、患者の5%は青少年で、また、青少年の病気罹患率は毎年10%の勢いで増加している。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
今回の研究は、衛生部老年医学研究所と北京協和病院が行なった。北京で健康診断を受診した41万95人中、血糖値が高かった人は1万5091人だった。青少年は糖尿病患者全体の5%を占め、しかも毎年約10%ずつ増えている。これまでの調査では、青少年が糖尿病にかかるケースは極めて少なかった。
専門家によると、青少年の糖尿病患者の増加は肥満と関係があるという。青少年は健康に対する知識が不足しており、自己コントロール力が弱く、罹患リスクが高いタイプに属する。彼らの肥満と体重超過は運動不足、朝食抜き、脂肪の過剰摂取、ファストフードなど高カロリー食の飲食と関係がある。太り気味の青少年は日常的に食べすぎで、かつ運動量が少ない。その上、多くの青少年は、ますます高脂肪・高カロリー食品を食べる傾向が強くなっている。また、学校の授業や自宅での宿題の負担が重すぎるため、戸外活動や運動の機会が減り、肥満になっても自分でコントロールしないため、糖尿病リスクが高い。これらがII型糖尿病の発病に作用している。
「人民網日本語版」2006年11月15日